寒いときには心の温まるお話を☆(・ω・)⊃[愛]

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「6歳のテックスは、シール家で、子犬の時から飼われていたが、
オーストラリア産の牧畜犬としては、珍しく気立てが良かった。
だから、犬小屋に、
家の前に捨てられていた、ハインツと名づけた新しい子犬が入って来ると、
彼は、この子犬のために、喜んで場所をあけた。
ハインツが現れる少し前に、シール夫妻は、
テックスの目が悪くなっていることに、気づいたばかりだった。
専門医に連れて行くと、大学の獣医科研究室で、検査を受けるよう勧められた。
その結果、テックスはすでに、視力を失っていることがわかった。
そういえばこの2~3ヶ月、テックスの様子は、確かに変だった。
門が開いているのに、気づかなかったり、フェンスの金網に、鼻面をぶつけたり・・・・・・。
家へ出入りするのに、必ず、砂利の小路を通っていたわけも納得できた。
砂利道からそれると、ふらつきながら、もう一度そこまで戻るのも、
目が見えなかったからなのだ。
夫妻が、テックスの目のことで、心を痛めているのをよそに、
ハインツは丸々と太り、元気にはね回るようになった。
その濃茶と、黒の毛皮は、健康そのものに、つやつやしてきた。
しだいに、彼のもう一方の親が、大型犬であることも、はっきりしてきた。
犬小屋に、居候させてもらうのが、きつくなってきたのだ。
ある週末、シール夫妻は、その横に、新しい犬小屋を作った。
やがて、ハインツが、テックスを、押したり引っ張ったりしていたのには、
ちゃんとした理由があったことが、わかってきた。
ただじゃれついているだけに見える動作には、ひとつひとつ意味があった。
ハインツは、テックスの、『盲導犬』になっていたのである。
毎晩、犬小屋に引き上げる時間になると、
「6歳のテックスは、シール家で、子犬の時から飼われていたが、
オーストラリア産の牧畜犬としては、珍しく気立てが良かった。
だから、犬小屋に、
家の前に捨てられていた、ハインツと名づけた新しい子犬が入って来ると、
彼は、この子犬のために、喜んで場所をあけた。
ハインツが現れる少し前に、シール夫妻は、
テックスの目が悪くなっていることに、気づいたばかりだった。
専門医に連れて行くと、大学の獣医科研究室で、検査を受けるよう勧められた。
その結果、テックスはすでに、視力を失っていることがわかった。
そういえばこの2~3ヶ月、テックスの様子は、確かに変だった。
門が開いているのに、気づかなかったり、フェンスの金網に、鼻面をぶつけたり・・・・・・。
家へ出入りするのに、必ず、砂利の小路を通っていたわけも納得できた。
砂利道からそれると、ふらつきながら、もう一度そこまで戻るのも、
目が見えなかったからなのだ。
夫妻が、テックスの目のことで、心を痛めているのをよそに、
ハインツは丸々と太り、元気にはね回るようになった。
その濃茶と、黒の毛皮は、健康そのものに、つやつやしてきた。
しだいに、彼のもう一方の親が、大型犬であることも、はっきりしてきた。
犬小屋に、居候させてもらうのが、きつくなってきたのだ。
ある週末、シール夫妻は、その横に、新しい犬小屋を作った。
やがて、ハインツが、テックスを、押したり引っ張ったりしていたのには、
ちゃんとした理由があったことが、わかってきた。
ただじゃれついているだけに見える動作には、ひとつひとつ意味があった。
ハインツは、テックスの、『盲導犬』になっていたのである。
毎晩、犬小屋に引き上げる時間になると、
ハインツは、テックスの鼻先を、そっと口にくわえて、彼を犬小屋に導いた。
朝は、彼を起き上がらせ、小屋の外へ出した。
門のそばまで来ると、ハインツは肩を使って、テックスを先に通した。
囲いの中を、フェンスに沿って走り回るときは、ハインツが、テックスと金網のあいだに入った。
シール夫人は語る。
『お天気のいい日に、
テックスは、車寄せのアスファルトの上で、寝そべっているでしょう?
車が入ってくると、ハインツが、あの子を鼻で突付いて起こして、
安全なところへ連れていくのよ』
「馬が走ってきたとき、ハインツがテックスを、
脇に押しているのも、何回も見たわ。
それに、最初はどうして2匹が並んで、
牧場を、思い切り走れるのかわからなかったけど、
この前、私が馬で出かけたとき、
あの2匹がついてきたんでわかったの。
ハインツが声を出していたのよ。
あの子は、テックスがぴったりくっついてこられるように、
低い声で、ずっと誘導していたのね』
シール夫妻は、畏敬の念を抱いた。
その若い犬は、誰からも教えられていないのに、
どんな場面においても、自分なりに工夫して、
相棒を守り導いていたのである。
ハインツはテックスに、
自分の目だけではなく、
その心も分け与えていたのだ。」
(「テックスの目」より)
朝は、彼を起き上がらせ、小屋の外へ出した。
門のそばまで来ると、ハインツは肩を使って、テックスを先に通した。
囲いの中を、フェンスに沿って走り回るときは、ハインツが、テックスと金網のあいだに入った。
シール夫人は語る。
『お天気のいい日に、
テックスは、車寄せのアスファルトの上で、寝そべっているでしょう?
車が入ってくると、ハインツが、あの子を鼻で突付いて起こして、
安全なところへ連れていくのよ』
「馬が走ってきたとき、ハインツがテックスを、
脇に押しているのも、何回も見たわ。
それに、最初はどうして2匹が並んで、
牧場を、思い切り走れるのかわからなかったけど、
この前、私が馬で出かけたとき、
あの2匹がついてきたんでわかったの。
ハインツが声を出していたのよ。
あの子は、テックスがぴったりくっついてこられるように、
低い声で、ずっと誘導していたのね』
シール夫妻は、畏敬の念を抱いた。
その若い犬は、誰からも教えられていないのに、
どんな場面においても、自分なりに工夫して、
相棒を守り導いていたのである。
ハインツはテックスに、
自分の目だけではなく、
その心も分け与えていたのだ。」
(「テックスの目」より)
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ねっ、いいお話でしょ(^-^)♪
それではあったかハートで、今年もがんばりましょうねっ(`・ω・´)/
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