アカデミー代表の想い
【セラピストという仕事の喜びと辛さ】
セラピスト(でも整体師でも手技療法師でもマッサージ師でもいいんですが、、)のお仕事って実際やってみるとどうなんだろう?っていう素朴な疑問があると思います。
今回はそのあたりについて書いてみようと思います。リアルに。はい。
まずは「喜び」についてです。これは何といってももう「目の前で直接人が喜ぶ姿が見れる」ということです。
視界が明るくなったー!
呼吸が楽になったー!
痛くなくなったー!
楽になったー!
動くようになったー!
助かりましたー!
もうありとあらゆる感謝の声が聞こえる毎日です。
普通、その場で直接喜びの声ってなかなか聞けないんです。
だいたいそうですよね。
物を作って売る場合、たいがい作る人と売る人は違いますし、飲食もそうですよね。
会社の中でスタッフ部門にいる人なんかはお客さんと直接接することが少ないです。
ホームページの作成業者さんだって、印刷業者さんだって、銀行員さんだって、なかなか直接喜んでいる顔が見えません。
しかし!この仕事は見事にその場で喜んでもらえます。
大したことじゃないと思う方には向かないと思います。
目を輝かせて「いやー、ほんとありがとうございます」って言われるのが大したことでなくて「ちょっと騙してでも沢山稼ぎたい」っていう方にはどうにも向かないです。
もちろん綺麗ごとばかり言っていてもよくありません、やっている私達も豊かに暮らしたいので、やって、喜んでもらった分は頂戴したいと思います。
それだけの料金を頂ける施術をすればそれは叶います。
なんにしてもどんな仕事だって誰かがどこかで喜んでいるから成り立つわけです。詐欺でもなければ。
ということは、それを俯瞰して理解すればどんな仕事だって喜びがあるんです。
けど、なかなか普通はそんなに高いところから世界を見渡すことってできないんです。特に大きな会社で働いていたりすると「私は何をしているんだろう?」とか思っちゃうこともあると思います。
でも本当は世の中のためになっているんですよ。それでないとお給料もらえませんから。
しかしやっぱりわかりにくい。世のためになっている存在だって思えにくいんです。
そこにもってきて私達の仕事は先ほどから言うようにダイレクトなんです。
ちょっと想像してみてください。あなたが素敵なレストランであまりに美味しい料理を頂けた。で、嬉しさのあまりに料理をしてくれた人を呼んでもらってお礼を述べたとしましょう。
そしたらその料理人は嬉しいですよね。きっと超嬉しいですよね。舞い上がらんばかりだと思います。
我々の仕事は毎日のようにそれがあるんです。もちろんしっかりした仕事をしなければなりません。
でももう涙目になってもらえたりしたら、こちらも涙目になるくらい嬉しいです。
ぜひ味わって欲しい私達の仕事の醍醐味です。
もう一つあります。それは精神的なストレスがほとんどないことです。
納期もありません、クレームもありません(ちゃんとした技術なら)、営業しなくてもいいです(あるお店もありますけど)、ただ、ひたすらその時目の前にいるお客さんにできる限りの技術と愛を持って接していれば通常多くの仕事で感じるストレスをほとんど感じません。
少なくとも私はそうでした。
さて、いいことばかり言っていたら不公平なので、辛い部分をいいます。
まずやっぱり体が疲れます。筋肉で「押す」わけではないので、そんなに筋疲労があるわけではないのですが、それでもやっぱりだいたい施術中は立っていますし、疲れます。
まあこれで疲れなかったらお金もらえないくらい楽な仕事になっちゃうので、当然と言えば当然です。
そして多くの場合親指が痛いです。
最初は特に「おかしいんじゃないか」と思うくらいに痛い場合が多いと思います。
もちろん徐々に慣れてきますが、それでも硬い体の方で強めの圧が必要な場合は指が痛いですね。
これは、なかなかどうにもできないですが、慣れ+ちょっとしたサポート具で緩和することは可能です。
あとは、薄給の場合が多いです。
これは業界全体で努力していかないといけないなと思ていますが、どうしてもお客様から頂ける金額が下がってきているので必然的にお給料も少なくなりがちです。
なので、私なんかはどうやって多くの価値を提供して、多くの料金を頂こうか考えています。
沢山喜んでくれれば、それだけ多くの対価を頂けるはずだと思っています。
もちろんそれには努力が必要ですが。
ということでセラピスト(整体師)の仕事の良いところと悪いところを書いてみました。
どんな仕事にもいろんな側面がありますが、私達の業界ってこういうところだ、ってことです。