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拳児の話

ひとつの技術を尖らせる

以前私は自分の運営するサロンのスタッフみんなにある漫画の一幕をコピーして渡しました。
私達がひとつの技術を磨いていることを説明したかったのです。

その漫画は「拳児」という漫画で私が小学生か中学生の頃に読んだ本でとても面白い漫画でした。
その中でずっと私の中に根付いていて、いまだに私の価値観に影響を与えている話があります。
それが皆にコピーした一幕です。

拳児の一幕

中国の武道の道場があり、多くの若者が偉大な先生について武術を学んでいました。
まだ入門したての少し飲みこみの悪い若者はただまっすく拳を突き出す「正拳突き(的な技)」を教わったところで先生が遠方で始まった戦争に武術指南役として行くことになってしまいました。
道場の若者たちは悲しみましたが、先生が帰ってくるまでに教わっていた技術を練習しながら先生の帰りを待ちました。
正拳突きの若者も毎日そればかり繰り返し練習していました。
そして数年後、戦争は終わり、先生が帰ってきました。
みなは喜んで宴を開きました。
その場でみな我こそはと先生に練習してきた技術を披露しました。

あらかた皆が披露したところで先生が言いました。
「お前はどうだい?正拳突きの練習の披露はしないのか?」と。
他の皆はあざけるように言いました。
「先生、こいつは毎日毎日正拳突きだけ練習していたんですぜ。大したこともできないので先生に披露なんてできないんですよ」
先生は言いました。
「そうか、ではお前たち二人、立ち会ってみなさい」
「いいんですか、先生、こいつなんて瞬殺ですよ」
そして二人は立ち合いをします。
すると正拳突きを愚直に練習してきた若者がたったの一撃で慢心していた若者を倒してしまいました。
先生もそうなることをわかっていました。あれもこれも浅い練習をするよりも一つの技を磨きに磨いて切れ味するどい一撃が何よりも強いことを。

というお話しです。
この価値観が私に深く入っているためにこのスクールでもあれこれ教えるのではなく、一つの技を深く教えたいと思うのです。

以下に漫画のその部分を掲載したいと思います。ちょっと私が書いたものとは違いますけども僕の中には上記のように入っていたのであえて変えずにおきます。

出典

作品名:拳児(http://comics.shogakukan.co.jp/book-series?cd=13414
原作・原案:松田隆智
作画:藤原芳秀
出版社:小学館
掲載誌:週刊少年サンデー
レーベル:少年サンデーコミックス
発表期間:1988年 - 1992年

引用:拳児 第一巻 280-286ページ

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